ここでは、配布元の公式情報に無いCW1.50との違いのうち、シナリオの再生に大きな影響が出るものを取り扱います。
新機能や機能の拡張などは、各配布サイトや付属テキストでご確認ください。
※筆者が気づいて確認した事しか載りません。恐らく他にも色々あると思います。
※後日情報が出て公開扱いになったものも含みます(公開ごとに消してません)。

CardWirthNext

範囲の後ろ側がないものは、ver.1.6.0.15 の時点で仕様として継続中。より新しいバージョンが出ている場合、そこでは変更されているかもしれません。
  • 【ver.1.6.0.14~】
    宿ゴシップ及びシナリオ済印(終了シナリオ)の追加・削除の正式な反映が、実行された時点ではなくシナリオ終了時。
    • 宿ゴシップや済印の追加・削除はシナリオ終了まで仮実行の扱いとなり、そのシナリオ内でのみ実行済みとして扱われる。
    • シナリオ終了まで宿には反映されないため、冒険を中断してシナリオの外に出ると、ユーティリティモードなどで見ても変更内容は確認できない。
    • これによりCW1.50におけるF9バグの一部が解消されている。
      一方で、宿ゴシップの変更が即時反映されることを前提に作られた古いシナリオの一部が正常にプレイできなくなった。
      済印で同じことをしているシナリオは今のところ知られていないが、もしあれば、それもNextでは正常にプレイできない。
  • 【ver.1.6.0.14~】
    フラグ変更コンテントとフラグ判定コンテントが連続しているとき、フラグ判定の結果に直前のフラグ変更による値の変更が反映されない。
    • 直前の値変更が行われなかったかのような挙動になる。
    • フラグ変更の直後にフラグ判定を配置する構造でなければ問題ない。
      フラグ変更とフラグ判定の間に、空のメッセージコンテントなど表向き影響が出ない別のコンテントを挟んでおくと、実質内容の変化なしで回避できる。
    • CW1.50やPy(ver.3.3 / 3.4 / 4.2で確認)では問題ない。
  • 【ver.1.6.0.14~】
    ステップ変更コンテントとステップ判定コンテントが連続しているとき、ステップ判定の結果に直前のステップ変更による値の変更が反映されない。
    • 直前の値変更が行われなかったかのような挙動になる。
    • ステップ変更の直後にステップ判定を配置する構造でなければ問題ない。
      ステップ変更とステップ判定の間に、空のメッセージコンテントなど表向き影響が出ない別のコンテントを挟んでおくと、実質内容の変化なしで回避できる。
    • CW1.50やPy(ver.3.3 / 3.4 / 4.2で確認)では問題ない。
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CardWirthPy

範囲の後ろ側がないものは、ver.4.2 の時点で仕様として継続中。より新しいバージョンが出ている場合、そこでは変更されているかもしれません。
  • 【?~ver.0.12.1】
    範囲「フィールド中の誰か一人」のクーポン分岐で、同行NPCの称号が検出できる。
  • 【ver.0.12.1~ver.0.12.2 RC3】
    パーティーに同行中のNPCを正常に対象消去できる。
  • 【ver.0.12.2~ver.4β4】
    対象消去した同行NPCが戦闘で動く。
  • 【ver.0.12.1~ver.0.12.2】
    セリフコンテントで話者の所持称号に一致するセリフパターンが無いときの、セリフ後方の分岐(選択肢として表示される部分)の扱いが他のエンジンと異なる。
    • 他のエンジンではセリフ表示が飛ばされて分岐の一番上の枝に自動で処理が進むが、上にバージョンを記載したPyでは何らかの文字列が設定された選択肢の数によって動きが異なる。
      • 文字列が設定された選択肢が2つ以上→「どれか一つを選択してください。」のメッセージに続けて選択肢が表示される。
      • 文字列が設定された選択肢が2つ未満→分岐の一番上の枝に自動で処理が進む。
    • 上記のように空ではない選択肢の数で実行内容が変わる動きは、CW1.50で話者の所持称号に一致するセリフパターンが空白のときと同じ。一致するセリフパターンがそもそも無いときの挙動が、そちらに合わせられている?
    • なお、他のセリフ表示が飛ばされるパターンでは、(1)話者の所持称号に一致するセリフパターンが空白のとき、(2)範囲指定に一致するPCが居ないとき(1人PTで_1を選択状態にしたときの「選択中以外」など)の双方で、セリフ後方の分岐の扱いは他のエンジンと同じになっている。
  • 【?~】
    アルファチャンネルなしのPNGをセルに指定したとき、通常のビットマップと同じようにマスクが有効。
    • CW1.50やNextでは、PNGをセルに指定した場合、マスクをONにしても左上隅の色が透過色として扱われない。
      マスクのON・OFFに関わらず見た目通りの表示になる。
  • 【?~】
    PNGやアニメ無しGIFを格納で表示できる。
    • CW1.50付属のWirthBuilderでもPNGを格納することは可能だが、実は取り込み時にBMP変換されている。
      対してCWXEditorではPNGがそのまま格納されるため、PNGの格納表示に対応していないCW1.50では表示できない(Nextも同じ)。
CardWirthPyでは、これまでに複数回、仕様をCardWirthに合わせるための変更がなされてきています。
変更の内容は、PyのCangeLog.txt内を「に合わせて」でキーワード検索すると、だいたい拾えます。

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