|| 「踊る金狼亭」TOP記録帳>第9回CW座談会中編

2013年4月13日に行われた第9回カードワース座談会 中編の記録です。
「登場人物などの着想について」のテーマで申し込んだのは、最近シナリオを作りながら、ふと他の方はどうやって登場人物を作っているのか疑問に思ったのがきっかけでした。

※流れが分かり易いように発言の順番を入れ替えた箇所があります。あらかじめご了承ください。
※前編・後編へのリンクは、このページの最下部にあります。

ラ・フランス >
そろそろ時間ですので、ゆうさん「登場人物などの着想について」お願いします

ゆう >
あ、はい。
私はシナリオの概要を考え、どういう登場人物が必要かを決めてから人物の詳細を作っていくのが常です。
が、他の方はどうされているのだろうというのが素朴な疑問でして。

ゆう >
私のやり方では、あまり意外性のあるキャラは生まれないのですね。
他の方のお話を聞いて、何か新しいやり方のヒントがあればなぁなどと思ったり(笑)。

ゆう >
それと、キャラの設定を、どこまで細かく考えるかとか……。

ラ・フランス >
命名はどうされています、ゆうさん?

ゆう >
大抵は、適当に脳内に降って湧いた音の羅列を使っています。言葉の意味などは、あまり考えていません。

ゆう >
登場人物の1人を偽名っぽい名前にしたので相棒も……など、連想するような形になる事もあります。

ラ・フランス >
偽名ぽいキャラってジョン=スミスですか、「カードの世界」の登場人物ですね

後から思いました。お二方はどうされているのか聞いておくんだった!
ここから、キャラ設定の仕方の話になっていきます。

ラ・フランス >
なるほど、これは受け売りの知識ですが、自分が一般に想像するキャラと正反対の性格を付与するという「逆転の発想」というものがあります

ラ・フランス >
グラマラスな女性というと20代ぐらいの女性を思い浮かべがちですが、あえてそこを10代前半にすることでそのギャップに悩んでいるキャラクターなど作れます

ゆう >
ふむふむ。その場合は恐らく、まずそのギャップに悩んでいるキャラが居て、彼なり彼女なりが活きる舞台設定をする事になるような気がしますが、、、

ゆう >
例えば、このキャラを活躍させたい! みたいな作り方をされたことはありますか?

大地の子 >
私は、ゆうさんとほとんど同じやり方で登場人物を考えるので・・・

大地の子 >
ストーリーを作って、それに必要な主要NPCを考え、残りのNPCはシーンを作りながら「居て然るべき人物」を作っていきますね。

ゆう >
酒場ならマスター(ママ)とお客が、市場なら店主や買い物客が、といった感じでしょうか。

大地の子 >
そんな感じです。 >ゆうさん

ラ・フランス >
キャンペーンシナリオで代書人エルザというキャラクターを前面に押し出そうとしましたが、その時は職業の特異性ですね

ゆう >
その商売ならではの事情をネタにするのは、面白いかもしれませんね。

ゆう >
特殊な仕事であれば、その事自体がシナリオネタの一部となるでしょうし。

大地の子 >
それと、NPCの設定は主要NPCについては細かく考えます。
細かく考えないと、そのNPCの言動に不自然な部分や矛盾した部分が出てきてしまうので。

大地の子 >
ただし、そうした設定を全て表に出すことはありません。
飽くまでも「PCが知る事のできる範囲」でしか表に出しません。

ゆう >
細かくというと、どの辺りまででしょう。
生い立ちなど、直接シナリオに関わらないところまで考える方もいらっしゃるようですが。

ゆう >
(ちなみに自分は、大雑把にですが、生まれてから今までを考えます。)

大地の子 >
生い立ちまで設定することは稀ですが、シナリオに出てくる事件になぜ関わることになったのか、くらいは設定しています。

大地の子 >
あとは、NPCに限らず、シナリオの中の世界(社会)の設定についても大枠は考えておきます。

設定作りといえば、シナリオの登場人物が暮らす世界についても様々です。
わりと適当な自分のキャラ作りを内心反省しつつ次へ……。

ゆう >
CWですと、魔術師学連や聖北教会など公式設定にあるものがどんなものなのか、作者さんごとに色々違ったりしますよね。

大地の子 >
CWは公式設定の曖昧さ・・・言い換えると、緩さや自由さというのが売りなのかもしれませんね。

ゆう >
今やっているシナリオと次のシナリオで全く設定が違っても、あまり気にしませんしね。

ゆう >
そもそも、公式設定に従わなくてはならないという決まり事さえないようですし。

大地の子 >
私はTRPGからCWに入ったといいましたが、最初にプレイしたTRPGはトンネルズ&トロールズというものでした。

大地の子 >
このゲームの最大の売りがまさに「自由さ」だったのですが、CWもそれに近いような感じがして好きです。

この後の閑話休題は、CRPGも自由度が高い方が、という話になっていきました。
CardWirthの何でもありな自由さは、プレイヤーにとってもシナリオ作者にとっても魅力の一つだと思います。(最近は昔ほど何でもありでなくなってきている気もしますが……)
公式設定をガチガチに固めなかったgropuAskの方々に感謝です。

前編・後編の記録は、下のリンク先にあります。
カードワース座談会について詳しい事は、主催のラ・フランス様のブログでご覧ください。
他の回のログは、竹庵様の拾穂文庫 - CardWirth史年表にリンクがあります。

(あ。締めの一言は、「思いついたら作り時」にしておけば良かったかも。)

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