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[ 神の十賢者について ]
平和な時代
今から37億ネーデ年前。
当時、惑星ネーデにおいて紋章科学の発展を極めた我々ネーデ人たちは、銀河系において最も進んだ文明を持っていました。
ネーデ人はその力を持って、銀河系内のほぼすべての惑星を統治していたのです。
そして、統治下にあるあらゆる惑星に、多くの知識を伝え、住人たちの進化を導くことで、平和に共存を続けてきました。

十賢者たちの野望
しかしある日、神の十賢者と呼ばれる者たちが、その強大な紋章力に魅せられ、力によって全宇宙を支配しようと考えたのです。
当時のネーデ人たちは、当然これに反対しました。
しかし、愚かにも十賢者たちは実力行使に訴え始めました。
そこでしかたなく、他のネーデ人たちも力には力で対抗することにしたのです。
激しい戦いの末に、ネーデ人たちは十賢者たちを捕らえることに成功しました。

十賢者たちの末路
どうにか十賢者を捕らえた私たちの先祖は、ネーデの法律の下に、彼らに永久禁固の刑を下したのです。
これはエタニティースペースと呼ばれる、時間の進まない空間内に犯罪者を封印するというもので、死刑制度が廃止されていた当時のネーデにおいては、最も重い刑罰でした。
こうして悪の十賢者たちは、エタニティースペースに閉じ込められ、宇宙空間に捨てられました。
彼らは、自分たちが犯した罪のために、永久に宇宙を彷徨いつづけることになったのです。

[ エナジーネーデについて ]
力の放棄
十賢者たちの事件は、ネーデの人たちに衝撃をもたらしました。
我々の先祖は、改めて自分たちが持つ力の強大さに気付いたのです。
ネーデの力を持ってすれば、全銀河を支配下に置くことも、さほど難しくはありませんでした。
そこでネーデ人たちは、自らの力を封印することにしたのです。

エナジーネーデの誕生
奇才ランティス博士の技術により、我々の先祖は惑星ネーデを破壊し、別の小さな惑星に移り住むことにしました。
そして、その星をクラス9の強力なエネルギーフィールドで覆うことによって、外界との接触を完全に遮断したのです。
我々の先祖が移り住んだ、その小さな惑星こそがエナジーネーデだったのです。

現在のエナジーネーデ
このような過去があったために、今でも、このエナジーネーデにおいて、必要以上に紋章術について研究することや、武器を製作することは禁じられています。
現在エナジーネーデでは、紋章術の研究はギヴァウェイの大学でのみ行われており、武器の製作にいたっては、アームロックの町の限られた数人にしか許されていません。

[ 紋章について ]
紋章術の起源
遥かな昔、身体に特定のパターンを持った文様を彫り込んだ巫女たちが、創造神トライアへの祈りの中で発見したのが紋章術の始まりといわれています。
この際に発揮される力は、身体に刻んだ紋章の種類によって異なったため、この未知の力は紋章術と呼ばれるようになりました。

紋章の力
身体の表面に特定のパターンの紋章を刻むことで、術者の精神力を通常よりも高い濃度で紋章力に変換することが可能になります。
この事実が発見されたことによって、様々なパターンの紋章が研究され、数多くの紋章術が生み出されていきました。

紋章術の解明
紋章術の理論が解明されていくに従って、次第に、紋章の助けがなくても、強力な術を使用することが可能となっていきました。
そのため、現在のエナジーネーデにおいては、個人で紋章を刻んでいる人は、ほとんどいません。
今現在、実際に紋章が使用されているのは、トランスポートや発電所といった、大型施設においてのみとなっています。

[ 紋章石について ]
クォドラテック・スフィアとは
クォドラテック・スフィアとは、紋章力そのものを結晶化させた物質であり、その内部に蓄えられた力は、クォドラテック・スフィアの大きさそのものに比例します。
つまり、クォドラテック・スフィアが巨大であればあるほど、内部に蓄えられた紋章力エネルギーも強大であるということになるのです。

クォドラテック・キーとは
クォドラテック・キーとは、クォドラテック・スフィアの活動を活性化させる作用を持つ、特殊な鉱石のことです。
クォドラテック・キーそれ自体も、微量な紋章力を蓄えてはいますが、クォドラテック・スフィアと組み合わせることによって、単体の時とは比較にならないほど強力なエネルギーを生み出すことができるようになります。
こうして生まれたエネルギーは、その気になれば、惑星の軌道そのものをずらすことができるほど強大なものになるのです。

共振作用について
クォドラテック・スフィアにクォドラテック・キーを近づけることによって、稀にクォドラテック・キー自体が強力な発光現象を起こすことがあります。
これは、クォドラテック・スフィアが放出している微量な波動をクォドラテック・キーが吸収・増幅することによって起こる現象です。
つまり、クォドラテック・キーが発光したということは、その近くにクォドラテック・スフィアがあるということになります。

[ 崩壊紋章について ]
崩壊紋章とは
この崩壊紋章を刻むことによって、空間の一点に膨大な質量を生じさせることができるようになります。
この紋章とクォドラテック・スフィアを連動させ、その力を増幅させれば、空間の質量を無限に増大させることすら可能になるのです。
こうして増大した質量は、宇宙の膨張を停止させ、ついにはビッグクランチを発生させるまでになってしまいます。
そのため現在では、この紋章は禁断の紋章として、その描き方は、あらゆる文献から永久に抹消されているのです。

ビッグクランチ
我々の住むこの宇宙は、ビッグバン以来、延々と膨張を続けています。
ですが、この膨張のスピードが宇宙全体の重さによって生じる重力の力に負けたとき、宇宙は次第に収縮し始めます。
そして最後には再びゼロの空間に戻り、宇宙は終焉を迎えるのです。
この宇宙の終焉をビッグクランチと呼びます。

崩壊紋章のコントロール
ひとたび発動してしまった崩壊紋章を止める手段は存在しません。
紋章に意味を書き加え、その力の矛先を他に向けることができるだけです。
願わくば、崩壊紋章のような悪魔の紋章が使用されることがないことを祈るのみです。

[ 紋章兵器研究所について ]
紋章兵器研究所とは
セクターベータに存在する無人惑星に設立されたこの研究所は、その周囲を時空転移シールドで囲まれており、外の世界への干渉は完全に禁じられています。
この研究所の唯一の出入り口は、アームロックに設置されたトランスポートのみでした。

研究内容
紋章兵器研究所では、
「レアメタルによる三次元空間への反物質の安定化」
「時空転移シールドを応用した、時空間転移」
「クリエイションエネルギー発生装置」
の3つの研究が主に行われていました。

紋章兵器研究所の閉鎖
今から7億年前に起こったクリエイションエネルギー発生装置の暴走によって、この研究所は崩壊してしまいました。
それ以降この研究所は閉鎖されており、アームロックに存在する研究所へのトランスポートは、現在に至るまでも封印されたままです。

[ 紋章兵器研究所研究報告 ]
『レアメタルによる三次元空間への反物質の安定化』
バーク人は宇宙でも数少ないケイ素生命体として知られています。
このバーク人には、体内においてレアメタルと呼ばれる鉱物を精製・再結晶化する性質があります。
レアメタルは、特定の振動を与えることによって、反陽子を吸収・放出するという非常に特殊な性質を持っており、バーク人は、このレアメタルを使って反物質作用を起こすことで生命活動を維持しているのです。
このレアメタルの発見により、三次元空間において、反陽子を自由にコントロールすることが可能になりました。

『時空転移シールドを応用した、時空間転移』
時空転移シールドは、巨大な重力場を発生させて時空間に穴をあけ、あらゆるエネルギーを異なる時空に転送させて遮断するというもので、今から7億年前にリーマ女史の手により実用化されました。
この時空転移シールドのシステムを応用することによって、理論上は、ある一定空間内の時間の流れを、自由にコントロールすることが可能となります。
ただしそのためには、ブラックホールを遥かに越えるほどの膨大な質量を完全にコントロールする必要があり、現在のところ、まだ実用化に至っておりません。

『クリエイションエネルギー発生装置』
人為的に小規模なビッグバンを発生させ、虚数空間からエネルギーを取り出すこのシステムは、クォドラテック・スフィアを超える新しいエネルギーとして、長い間研究されてきました。
しかし、虚数空間に穴を開ける際に生ずる、空間バランスの歪みをコントロールすることが非常に困難であり、最悪の場合は時空崩壊を起こす可能性すら存在するため、実用化には至りませんでした。