PathLink: 砂塵の彼方 > 徒然日記 > 2013年11月06日のエントリ

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2013年11月06日の記事は以下のとおりです。

[CardWirth] メモ:戦闘時配布候補カードの減り方

バックパックの記事を書くついでに、日頃の疑問を解消しようとやってみた事の記録です。
後日メモ箱に放り込むかもしれません。

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(追記)
踊る金狼亭・メモ箱に内容をコピー済みです。→「戦闘時の手札について」
今後変化があった時は、メモ箱の方を更新します。
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※※※
既知の情報として、

戦闘中の手札はアクションカード100枚+使える技能からランダムに配布され、その際100枚中に会心の一撃は5枚

というものがあります。
特に指定はありませんでしたが、最も一般的なステータス異常などがない状態を想定しているのではないかと思います。
これらを元に、以下のような事をやってみました。


実験用に作成したキャラクター
・Lv10のPC1人(カード交換を除く戦闘時手札枠=8)


実行した事(1)
・Lv10PCに、戦闘中、ステータス異常が一切無い状態で、現在の手札を一掃した後に会心の一撃8枚を配布するアイテムを使わせた。

→結果:手札欄は、アイテム1+会心の一撃7の構成になった。


実行した事(2)
・Lv10PCにあらかじめ残回数1回まで使い減らした技能1枚を持たせておき、戦闘中、ステータス異常が一切無い状態で、現在の手札を一掃した後に技能8枚を配布するアイテムを使わせた。

→結果:手札欄は、アイテム1+技能1+アクションカード6の構成になった。技能が残回数分以上に手札欄に現れる事は無かった。


(1)の方からは、アクションカードは手札1枚配布毎に新たな配布候補100枚が準備されているらしい事が分かります。
もしも「100枚+技能からアイテム1を除いた空き枠分7枚を選ぶ」処理が行われているのなら、会心の一撃5枚が配布された後、足りない2枚は別のカードで穴埋めされるはずです。

(2)の方からは、技能は手札欄に現れた時点で配布候補内の数が減っている事が分かります。
ついでですが、ある技能カードAが残回数限界まで手札欄に現れている時、キャラクター情報では技能Aが残り0回の表示になっています。さらに、カード交換等で技能Aが手札欄から消えると、キャラクター情報欄の技能A残回数も0から回復します。
ここからも、手札欄への配布で擬似的に残回数が減ったものとしてカウントされているのが分かります。


調査にはCW1.20とCW1.50を使用し、挙動は両者同じでした。

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[CardWirth] バックパックの影響を考える

CWNextの、CW1.60として公開予定で開発されていた版について書いたものです。
その後、公式ファンサイトでの正式配布は行われない事になりました。
投稿当時の「CW新機能」タグが残っていますが、予定段階の話としてお読み頂ければと思います。

実装前の予定内容を見てぼんやりと考えていた、バックパックとゲームバランスの問題。
実装当初はまだぼんやりでしたが、効果系カードに「バックパック対応」の設定が追加されたのを見て改めて考えました。
現時点(CWNext Build 131031)での仕様については、前回の記事内のまとめをご覧下さい。

パックパックの仕組みで楽になりそうな項目を、ざっと挙げてみます。
Build 131031では、楽になった分を相殺するためのペナルティは無いようです。

技能関連

  • 探索専用技能をパックパックに置けば戦闘中に無意味なカードが出現しなくなり、戦闘で使えるカードだけを引ける。
  • バックパック対応技能を選ぶ事の利点
    • バックパック対応の探索専用技能をバックパックに置く事で、戦闘向け技能をより多く持てるようになる。
      強力な攻撃を実行できる機会が増え、戦闘が楽になる。
    • バックパックを交換用技能のストック場所として使えば、魔法薬等がなくても技能回復と同じ効果を得られる。
      残回数温存の意味が減じ、より気軽に技能を使えるようになる。
      また、状況に応じた技能の交換が容易になる。
    • バックパック対応技能をフル活用すれば、技能を最大で従来の約2倍の数持てる。
      構成にもよるが、行動の幅が広がる事が期待できる。

アイテム関連

  • イベントキーやキーコード発火専用のものなどをバックパックに退避させれば、戦闘時に有効な行動選択肢が増える。


これぐらいでしょうか。
他に何か考えついたら追加します。

※※※

これらの影響はと考えてみると、各プレイヤーのプレイスタイルや選択に左右される部分が大きく、ズバリ数値で表して比較するのは困難な事ばかりです。

唯一計算ができそうなのは、探索専用カードの影響ぐらいでしょうか。
これまで戦闘でパッとしないのもキャラの個性という事で探索専用技能も選択肢に入る仕様になっていましたが、これが無くなり、かわりにアクションカードや戦闘向け技能を引けるようになったらどの程度影響があるのか、という話です。

ただ、冒険者のレベル、技能のレベルや残り使用回数、手札欄全体を見るならさらにアイテムの所持数等、色々なものに左右されますので、細かく条件を区切るときりがありません。
いくつかの例に限定し、技能が1回も使われていない時にランダムに1枚引く場合を見ていきます。
前回記事オマケの、ちゃんとやってみた版とでも。


【Case1】Lv1冒険者が、探索用の技能A(Lv1)1枚を持っている場合

例えば、「盗賊の眼」だけ持っているような場合です。
駆け出しのうちは、戦闘に使えない技能があってもこの程度でしょう。
最初はお金もギリギリで、盗賊技能を複数買っておく人は少ないと思います。

技能Aが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=100/105 →95%

技能Aがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=100/100 →100%(約5%UP)

頑張って攻撃用Lv1技能も1枚持っているとすると、

技能Aが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/110 →95%
・戦闘用技能を引く確率=5/110 →5%

技能Aがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/105 →100%(約5%UP)
・戦闘用技能を引く確率=5/105 →5%(ほぼ変わらず)

約5%の差。微妙です。
持てる技能も使える回数も少ない駆け出しのうちは、影響はそこまで大きくないと見て良いと思います。


【Case2】Lv5冒険者が、探索用の技能A(Lv1)・B(Lv3)各1枚と戦闘用の技能C(Lv5)1枚を持っている場合

「盗賊の眼」「盗賊の手」「暗殺の一撃」1枚ずつを想定してみました。
戦闘に使えないのは技能A 9回分と、技能B 8回分。
戦闘に使えるのは技能C 5回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/122 →86%
・戦闘用技能を引く確率=5/122 →4%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/105 →100%(約14%UP)
・戦闘用技能を引く確率=5/105 →5%(約1%UP)


【Case3】探索用の技能A(Lv1)・B(Lv3)各1枚と戦闘用の技能C(Lv5)1枚を持っていたLv5冒険者が、技能A・Bをバックパックに移し、代わりに戦闘用の技能D(Lv1)・E(Lv3)各1枚を所持欄に追加した場合

文字だけでは分かり辛いですが、要するに以下のような入れ替えです。

A(探Lv1),B(探Lv3),C(戦Lv5)
 ↓
C(戦Lv5),D(戦Lv1),E(戦Lv3)

探索専用の技能をバックパックに移し、空いた所に同レベルの戦闘用技能を入れる場合を想定しています。
戦闘に使えないのは技能A 9回分と、技能B 8回分。
戦闘に使えるのは技能C 5回分、技能D 9回分、技能E 8回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/122 →86%
・戦闘用技能を引く確率=5/122 →4%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=122/122 →100%(約14%UP)
・戦闘用技能を引く確率=22/122 →18%(約14%UP)


【Case4】探索用の技能A(Lv1)2枚・B(Lv3)1枚と戦闘用の技能C(Lv3)・D(Lv5)各1枚を持っていたLv10冒険者が、技能A・Bをバックパックに移し、代わりに戦闘用の技能E(Lv5)・F(Lv5)・G(Lv7)各1枚を所持欄に追加した場合

ついでにCase3と同様の例を英雄級冒険者で。

A(探Lv1),A(探Lv1),B(探Lv3),C(戦Lv3),D(戦Lv5)
 ↓
C(戦Lv3),D(戦Lv5),E(戦Lv5),F(戦Lv5),G(戦Lv7)

の入れ替えを考えます。
戦闘に使えないのは技能A 9回分×2と、技能B 9回分。
戦闘に使えるのは技能C~G 各9回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=118/145 →81%
・戦闘用技能を引く確率=18/145 →12%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=145/145 →100%(約19%UP)
・戦闘用技能を引く確率=45/145 →31%(約19%UP)


やはり、中盤以降で影響が効いてきます。

探索専用技能をバックパックに退避させて戦闘に使えないカードを引く可能性をゼロに出来るのも結構な利点ですが、さらに退避させた跡地に戦闘用技能を入れると戦闘用技能を引く確率がグッと上がります。
Lv5冒険者の例で約14%、Lv10冒険者の例で約19%の差が出ていて、私は結構大きいと思うのですがどんなもんでしょうか。

※※※
計算しながら、改めて総合的な影響の見積もりは困難を極めるだろうと思いました。
同時に、現在のカード所持システムに対して何か不満が出ているにしても、エンジンの仕様で何とかしなくても良いのではないかとも思い始めました。

バランス問題は今後もついて回ると思いますが、果たして調整が出来るのかどうか。
どれだけ簡単になったのかが分かり辛い上に、そもそも別の事で難しくして釣り合いが取れるのかの問題もあります。
それならもう、やりたい方はご自分で、の方が簡単な気がしてきたので。。。

どうしても不満点が許せない方は、戦闘でも探索でも使える技能なり、何でも調べられる万能アイテムなり、無限に使える魔法薬なりを自作するなどして自力対応されるでしょう。何しろパーティー編集ツールも技能・アイテムの作成ツールも公式のものが最初から付属しており、やろうと思えば何でもできてしまうゲームです。
バックパック対応・非対応を分けたのは、バランス問題に対する一つの解答ではないかと思うのですが、この時点でやりたい人だけやって下さいという仕組みになっているわけで。

が、開発の方が実装やその後の調整に費やされた労力を考えると、いっそ無い方がとは言い辛い面もあります。
中身をシナリオ内では一切使えない荷物袋の小分け版扱いだったらバランス問題は解決でしょうが、今とは全く別物になるし、役に立つのかも謎だしで。


……結局、最初の実装目的は何だったのだろう。


(追記)
これまで、どんな仕様になったとしても、それに問題を感じるプレイヤーは使わない、使用方法を制限するなどして各自解決すれば済むと考えていました。
が、バランス問題を考え出すと面倒臭いわ収集はつかないわ、泥沼にはまった感が凄くて、仕様は今のまま、今の仕様に問題を感じる人だけ自己解決の方が良いのではないかと考えが変わりました。
その方が余程面倒は少ないだろうと思います。

まぁ、とはいえ、あくまで個人的な感想で。
いつも面倒な事を考えている人がまた面倒な事言ってるぐらいに見て頂ければ。


[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント
冒険は冒険の前から始まっているという話

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