このゲームを知らない方へ
Star Ocean 2 ってどんなゲーム?
これからプレイしようと思っている方の参考のために。
概要
シリーズ2作目。1998年7月30日発売。プレイステーション用ソフト。
ストーリー紹介
地球連邦の英雄ロニキス・J・ケニーの息子クロードは、父が指揮する戦艦カルナスに乗り込み、惑星探査の旅の途上にあった。しかし惑星ミロキニアの調査中、詳細不明の空間転移装置によって惑星エクスペルへと飛ばされてしまう。一方、惑星エクスペルのアーリア村に住む少女レナは、村近くの神護の森でモンスターに襲われた。ちょうどその場に転送されてきたクロードがレナを助けた事から2人は知り合う。
その少し前、「ソーサリーグローブ」と呼ばれる隕石のような物がエクスペルに落下し、それに呼応するかのように、地震の頻発や動物の魔物化など全世界規模の異変が起こり始めていた。
2人はそれぞれの理由によって、共にソーサリーグローブを調査する旅に出ることになる。
システム紹介
- 2人の主人公
主人公はクロード、レナの2人。新規開始時、どちらを操作するか選んでスタートする。
選んだキャラによってストーリーや仲間にできるキャラに影響が出るが、全く別の話になるような大きな差ではない。なお、選ばなかった方の主人公は序盤で強制的に仲間になる。
- 自由なパーティー編成
前作と同じく、仲間にするキャラをプレイヤーが決められる。
最大8人のパーティーのうち、2人の主人公を除く6人はほぼ自由に選択できる。
- 複数パターンのエンディング
12人の仲間キャラそれぞれに、単独でのエンディングと、特に仲良くなった仲間キャラと2人で過ごすエンディングが用意されている。その総数は、実に約140通り。
また、特定の条件を満たすと起こる特殊なエンディングパターンもある。
好きなキャラ同士をカップルにしたり、珍しい組み合わせを狙ったりと、色々な楽しみ方ができる。
- 感情値
ステータス画面に表示されるパラメータの他に、仲間の各キャラに対する愛情と友情を表す「感情値」という隠しパラメータがある。これの値によってプライベートアクションやエンディングに変化が出る。
- プライベートアクション
前作から引き継がれた街マップでの個人行動モード(PAと略)。
PA中は仲間と会話できる以外に、一定の条件を満たすと起こるミニイベントのようなものもある。
一部の例外を除いてストーリーの本筋とは直接関係ないが、真っ直ぐクリアを目指すだけでは分からない各キャラの本音や隠された一面が覗けたりも。
- スキル
これも前作からの引き継ぎ。名前のとおり「キャラの能力」である。
レベルを上げるとステータス値にボーナスがついたり、後述する「特技」を習得できたりする。
主にレベルアップによって得られるスキルポイントを各スキルに振り分けてスキルのレベルを上げていく。効率よくゲームを進めるために覚える順番を考えたりするのも良し。
- 特技・スーパー特技
前作から引き継ぎ。新しい特技も増えている。特技は特定の組み合わせのスキルを習得することで覚え、アイテムを作成したり、プレイの助けとなる効果を得られたりと、とても役に立つ。
さらに覚えた特技とそのレベルによってスーパー特技というパーティー全体で行う特技も習得できる。
- アイテムクリエーション
前作から引き継ぎ。特技コマンドのうち、アイテム作成系統のもの。
材料となるアイテムから別のアイテムを作成できる。前作よりもアイテムクリエーション関連の特技が増えて、作れるアイテムの種類もさらに多くなっている。
- キャラがしゃべる
前作同様、戦闘中に仲間や一部の敵の声が出る。
ゲーム中で聞いたボイスは、スタート画面にあるボイスコレクションというメニューで確認できる。
「2」ではボイスを集めて一定の割合が埋まると特典がある。
不満?点
- フリーズ! (不満度:★★★★★)
戦闘終了時やマップの切り替え時等に突然画面が黒いまま止まってしまう「フリーズ」。一度なったら、電源を切って以前のセーブデータをロードしなおすしかありません。前回セーブから進んだ分が全て無駄になってしまいます。こまめにセーブすれば良いのかもしれませんが、ダンジョン内などなかなかセーブができない場所では被害甚大です。
気をつければフリーズ確率を下げることもできますが、次回作では是非ともどうにかして欲しいです。
- ボイスコレクションデータの保存形式 (不満度:★☆☆☆☆)
一定数が埋まる毎に特典があるので、誰でもできるだけたくさん集めようとすると思います。
問題は、既出ボイス情報の保存と、コレクション済み判定の方法です。
既出ボイス情報は各セーブデータに格納され、スロットに挿したメモリーカード内の全てのセーブデータから「既に聞いたボイス」を拾い集めた合計が、ボイスコレクション画面に表示されます。
一度で全てのキャラを仲間にはできない事、所謂名前呼びボイスやレアボイスが存在する事などから、この方式だと、ボイスコレクションの完成率を上げるにはセーブデータの数を増やすしかありません。そして、滅多なことではデータを消せないのです。
SO2をやればやるほど、メモリーカードの他に流用できない領域が増えていきます。
ストーリーの進行度等を記録する個別のセーブデータの他に、ボイスデータを記録するためのシステムデータがあったら良いと思うのですが、次回作でもボイスコレクションがあるのかどうか。
- 主人公の行動 (不満度:★★★☆☆)
「管理人の感想」でも書きましたが、倒すべき敵として設定されている相手より、主人公たちの側により理不尽が多いように思われるのが気になります。人間性を疑ってしまうような場面も……まあ、愚痴なんですが。
管理人の感想
前作と比べると戦闘時の操作が大幅に改善されて、かなり使い良くなっています。ストーリーの説明不足もなくなったし、クリア後まで残る謎もほとんどありません。
全体の流れは、RPGゲームの典型パターンである悪者を倒してめでたしめでたし的ストーリーになっていますが、立場が違う二者の間にある理不尽や不条理を考えさせられる秀作でした。
ただ敢えて言うなら、敵である神の十賢者よりも、主人公の側により理不尽が多いように思われるのが気になります。主人公より倒すべき敵の方に感情移入が大きいゲームも珍しいです。
今回はSFCからPSに変わって容量的に楽になったのか、アイテムクリエーションやPAがかなり強化されているので楽しみも多いです。