いよいよ、宿内のPCの移動を行います!

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まず、シナリオ作成ツールを、以下の設定に変更します。
  • WirthBuilder→環境設定で「シナリオのファイル圧縮を無効化」にチェックを入れて適用
  • CWXEditor→ツール>エディタ設定の「その他」タブで、対象エンジンを「CardWirth 1.50」に設定

両方の設定が終わったら、WirthBuilderで適当な空シナリオを新規作成してください。
この新規シナリオを用いて以下の手順を繰り返し、Next宿の全ての (キャラ名).wcp ファイルについて処理を行います。
  1. (キャラ名).wcp を上で新規作成したシナリオのフォルダ内にコピーして Mate1.wid に改名。
  2. シナリオをWirthBuilderで開いて圧縮なしで保存。
    • シナリオ保存後、Mate1.wid は Mate0.wid になっているはず。
  3. 2で保存したシナリオを、Nextシナリオ読込対応のCWXEditorで開く。
  4. 編集>検索と置換 で、キーワード「@@@NEXT」を用いてテキスト検索を行い、検出されたPCの所持カードを削除。
    • クラシック形式にした後に削除しようとすると、削除後の保存ができない(ことがある?)。必ずWSN形式として扱われている間に削除しておく。
  5. 編集>検索と置換 で基準を「CardWirth 1.50」とした誤り検索を行い、CW1.50が対応していない所持カードを探す。あれば削除。
    • CWXEditorによる自動変換で気づかないうちにカードの内容が変わる危険性をできるだけ減らすため、クラシックシナリオとして保存する前に誤り検索しておく。
  6. 誤り検索に何もヒットしなくなったら、名前を付けて保存でクラシックシナリオとして保存する。

    この後、9番の段階に進むまでは、CWXEditorを閉じずに作業を続けること!
    (※一旦閉じると、自動変換で内容が変わった非対応部分を見つけられなくなる可能性がある。)

  7. キャストの所有カードで残っているものについて、1つずつ編集画面を開ける。
    「OK」のボタンにCW1.50で使用できない可能性を示す警告表示が出ていたら、そのカードは削除する。
  8. それでも残ったキャストの所有カードのうち、使用時イベントがあるものは、1つずつ使用時イベントの編集画面を開ける。
    イベントツリーのどこかにCW1.50で使用できない可能性を示す警告表示が出ていたら、そのカードは削除する。
    • 召喚獣召喚を行っている場合は、呼び出される召喚獣カードも確認しておく。
  9. 非対応の所持カードがなくなった状態を、上書き保存で保存する。
  10. Mate0.wid の名称を (キャラ名).wcp に戻し、1.50宿の同名ファイルに上書き。
全キャラ分処理が終わったら、Environment.wydにある済印・宿ゴシップの移植に進みます。
(→何を使うかによって手順が違います。:バイナリエディタテキストエディタ

補足

展開されたWSN(XML)形式シナリオのキャストデータは、基本的に3行書き換えれば(キャラ画像は抜け落ちるものの)そのまま宿の冒険者データとして使えます。これをご存知の方は、クラシックシナリオとして保存する前段階のXML形式のキャストデータを用いて一度Py用の宿を作り、全PC分のデータが揃ってからPyエンジンの逆変換機能で1.50用の宿に変換した方が早いと思われるかもしれません。しかし、以下2つの理由からお勧めしません。
  1. CWXEditor上の取り扱いがWSN形式で完結するため、効果音埋め込みの所持カードに全くエラーが表示されない。逆変換で効果音が消えるケースに気づけない可能性がある。
  2. 逆変換により1.50仕様のカードが削除されることがあり、結果として直通変換よりも多くの所持カードを失う可能性がある。
なお、最終的にPyへの移行を目指している場合も、1番目の理由から、一度CW1.50を経由させることをお勧めします。

※※※
2番目は、CW1.50で使用中の宿をNext用に変換→宿内のPCデータをCWXEdotorでXML化してPy宿を作成→Pyエンジンの逆変換機能で1.50宿を作成する手順 ……つまり、CW1.50の宿を、Next・Pyを経由させてCW1.50に戻すテストで判明しました。
元がCW1.50で使えていたものなので、理屈上は全て1.50に戻せるはずです。しかし、Pyエンジンで逆変換を行った際、1.50仕様のWCPファイルを作って直接移植したときには問題なかった所持カードのいくつかが消えました。

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